Bretta Haskap

定番シリーズのHOP KOTAN ORIGINALSの3種類のスピンオフ企画の第二弾として、最も労力とコストを費やした｢ハシカプ｣のスピンオフがあります。北海道では広く知られた存在ですが道外での認知度は高くありません。ブルーベリーのような大きさと色合いで、強い酸味が特徴的で、他の果物と比べてカルシウム、鉄、ビタミンC、Eなどが多く含まれています。生で市場にほとんど出回らず、生産量も少なく他のベリー類と比べ高価なためビールに使用することは珍しいですが、強い酸味に魅せられ、富良野産のハシカプを1つのタンクに100キロも加えて作り続けています。そこにブレタノマイセスという酵母を添加し、二次発酵をさせました。この酵母はワインの欠陥臭を生む厄介者として扱われたり、通常のビール醸造では耐性が強い汚染菌として扱われたり等、醸造の世界では忌み嫌われてきた存在でもありますが、上手く付き合うと魅惑の味わいを手に入れることができます。そして、ブレタノマイセスの取り込みによりパイナップルのようなフルーツのキャラクターが宿り、ハシカプ以上のフルーツの香りが感じられるようになりました。ハシカプの酸味の輪郭はブレタノマイセスにより強調され、より強い発泡性と複雑なキャラクター、ブレタノマイセスにより食べ尽くされてドライになったボディにロゼのスパークリングワインを連想するでしょう。シュワシュワと弾けるような刺激とハシカプの酸味が交差する食前酒として最適だと思います。是非、ハシカプと飲み比べてみてください。