Hop Kotan Brewing

日和見

ABV
5%
IBU
35

このビールについて

レビュー要約

人々はこのビールが意外にホップが効いていて、程よくドリンカブルで美味しいと評価しています。また、ウィートの様な甘味があまり好きでなくても、このビールはドライ&ビター感も感じられて良いと評価しています。さらにレモンゼスト系のウィートで、犬の口の匂いも感じられるということです。

日和見の説明

レモンやスダチのような爽やかな柑橘のキャラクターとジュニパーベリーのような森林を想わせるボタニカルなホップのフレーバーが特徴のWheat Ale。忽布古丹醸造では初めて麦芽未加工の小麦を使用したビールとなりました。色濁りが少ないが、口当たりはドライでさっぱりとしているので、ギャップを感じることでしょう。ドライホッピングの温度にも注意を払い、2段階の温度に分けてホップを投入しました。テイスティングをしながら、ドライホッピングの温度や熟成温度や期間の判断をどのように決定づけるか「揺れる」日々を過ごしました。ビール醸造はレシピという紙切れ1枚が味わいやクオリティのすべてを決定づけるほど単純なものではありません。酵母という生命の活動を介した「発酵」の恩恵を得てビールが生まれます。相手は小さな生き物の大群です。計画や予測とは違う挙動を見せられたり、ときに不機嫌な酵母の機嫌を伺いながら快適温度まで麦汁を温めてあげたり、過保護な環境からは一転して急激に圧力をかけたり冷たくしたりして彼らをうまく利用するのが私たちの仕事。それはある種、人工衛星やコンピューターのない時代の「日和見」という職業に相通じるように思いました。風の向き、雲の動き、空気の香りなどをもとに彼らは自らの経験と知識を頼りにして五感を研ぎ澄ませ、空模様を推し測りました。天気予報の世界は随分と発達して日和見という職業は失われました。今では宇宙から送られてくる画像やデータを読み取って、科学に裏打ちされた知識で天気を予測する天気予報士という職業にとって代わっています。それでも100%の精度はありません。ビールの世界もまだまだ解明されていないことがたくさんあります。だからこそ面白い。そんなことをこのビールが思い出させてくれた気がします。

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