人々はこのビールを面白いスタウトであると評価し、ウッディな香りやカカオっぽい苦味、クリーンな苦味やほのかな酸味が特徴的で、木樽熟成のような複雑さを感じると言っています。
名付けの通り、ホップは上富良野から誕生した「ソラチエース」を使用しています。杉やヒノキのようなウッディな香りを持つことで有名なホップ品種です。このホップは濃色のビールの中で特にその香りが際立つという仮説が私たちにはありました。実は木の香りとビールは相性が良いのです。我々は、木樽に入れられて熟成の進んだ素晴らしい濃色ビールをいくつも知っています。木樽に入れられたビールが木の成分を取り込み、ウィスキーやワインのような奥深さを手に入れるバレルエイジングという手法があります。現代のようにステンレスの設備が当たり前になる時代以前のビールはほとんどがバレルエイジングでした。実際に、1950年代後半まで、世界的に有名な某黒ビールも木製の樽に入れられていたといいます。それらのビールがどのような味だったのか私たちには興味がありました。皆さんもきっと同じではないでしょうか。そこで、100年以上前から続く伝統的なドライスタウトを、現代的に、忽布古丹的に、再解釈した結果が、木の香りを持つソラチエースの使用です。木樽でバレルエイジングを行なわずに、数百年前のドライスタウトをソラチエースでリバイバルさせました。チョコレート、ナッツのようなフレーバーは焙煎した麦芽から、杉やオークなどの複雑な味わいはソラチエースによってもたらされました。本当に木樽でアーリーフィニッシュさせたかのようです。それでいて、アルコール度数は低く、スムースな口当たりで、ボディは軽く疲れない設計。是非、パイントでゆっくりと、ソラチエースの醍醐味をお楽しみください。
伝統的なドライスタウトや杉やオークのようなウッディな香りを持つビールです。焙煎麦芽からのチョコレート、ナッツのようなフレーバーや杉やヒノキのようなウッディな香りが特徴で、そうした香りが好きな方におすすめです。