Schwarz Harvest Brew (2022)

今年もやってきました、HARVEST BREWが夏の終わりと秋の報せを表す季節。上富良野では8月下旬から9月上旬の2週間がホップの収穫期間で、醸造士にとって特別な時期となります。水分の多いホップは数日で傷んでしまうため、収穫からすぐ乾燥させ、貯蔵性と利便性を高めるためにペレットに加工します。そのため、生ホップを使うのは今回だけの季節です。忽布古丹醸造では、生ホップを使用して、季節の醍醐味を感じられるHARVEST BREWに挑戦しました。使用量や鮮度は他に類を見ないほど、圧倒的なスケールとスピード感を誇ります。HARVEST BREWのSchwarzは、代表の肝いりで、生ホップと濃色ビールの組み合わせが実現しました。相反するような組み合わせですが、キャンプの翌朝に湿った草花の上で飲むコーヒーのような香りと青々とした香りが楽しめる不思議な一杯です。Pilsnerとは真逆で、力強いローストフレーバーと上富良野産生ホップの青々しい柑橘のフレーバーがせめぎ合い、結び合ったり、重なったり、混じったりして一つになりました。これは、新しいパートナーを見つける旅のようなSchwarzになったと思います。採れたての生ホップからもたらされる柑橘類や採れたばかりのハーブのような鮮やかさを新鮮なうちにお楽しみください。