ビールのおかげ

このビールは宮武弘さんの紹介抜きには語れません。宮さんは国立市お隣の府中市在住で、ヤッホーブルーイングの一大ファンイベント「超宴」をはじめ様々な野外イベントで活躍している、知る人ぞ知るクラフトビール大好きのウクレレ・シンガーソングライターです。その宮さんの同名の新曲「ビールのおかげ」のジャケットイラストを、くにぶるのロゴやビールイラストを手掛けてもらっているイソガイさんが制作したことでご縁をいただきました。

少しぐらい飲み過ぎても大丈夫な低アルコールで、しかし飲みごたえはあるビールを…というリクエストでつくったこのビールはくにぶるのレギュラービール「世界は点滅するモザイク模様のように」よりも低いアルコール度数。

ホップはCitra、Mosaic、Idaho7、アクセントに少しだけSabroを使いました。私はレシピ作成において新しい挑戦として新要素を一つだけ加えることがありますが、今回は原材料の一部を購入している片岡物産株式会社が新しく輸入を始めたノルウェー産のモルト/Viking MaltのRed Active Maltを使いました。焙燥されたモルトの香りはベリー系と相性がよく、ホップの持つベリー系の香りを引き立てます。余韻に感じられるモザイク由来のベリー感は、このモルトによって引き立てられています。立ち上がってくる香りにピーチ、マンゴー、ほんのりオレンジ果皮、風味はマンゴー、キウィなどのトロピカルフルーツ、そしてモルトの香りに支えられて甘い黒系のベリーの余韻も感じられます。

ぜひ宮さんの「ビールのおかげ」を聴きながら、テンポよく流れる香りと味わいを楽しんでもらえたら嬉しいです。このビール、ブラッシュアップしたレシピでもう一度作る予定です！お楽しみに。