いろいろなホップに挑戦したシリーズの最後となるのは、ベルギーからインスパイアされたアンバーエール「ベルギーからのスパイ」です。これまでリリースされたビールは、ホップのキャラクターに特に焦点を当ててきましたが、今回はフランス産のホップに加えて、ベルギー産の麦芽とベルギー酵母を使いました。
最近訪れたベルギーでの驚きのひとつは、伝統的なベルギービールと、新しいアメリカンスタイルのクラフトビールの仕込み方法が全く異なることです。前者はベルギー酵母を活かしたビールであり、後者はホップのフレーバーに焦点を当てたものでした。このビールは、ベルギー産の麦芽だけを使用して豊かなモルトの味わいを生み出し、フランス産ホップを100%使用してフルーティーでベリーのような香りを漂わせます。また、京都醸造のハウスイーストであるベルギー酵母から発酵の際に生み出される香りと、アメリカンアンバーエールを思わせる苦味が、全体をバランス良くまとめ上げています。
https://kyotobrewing.com/collections/retired-beers/products/berugii-kara-no-chouhouin