Kyoto Brewing Company (京都醸造)

四頭龍

ABV
7%
IBU
33

このビールについて

レビュー要約

人々は、一日の長い後にこのビールはリフレッシュしてホップを持つと言っています。アルコール度数は正確であり、そして適度です。

四頭龍の説明

名:「四頭龍」(よんとうりゅう)

限定醸造シリーズ第54弾 (343と344バッチ目):信じがたいことに、このほど京都醸造は4周年を迎え、5年目へと突入しました。4年という歳月は一瞬のことのように思える一方で、逆に、ここまで何十年もかかったような気もします。この間いろいろなことがありましたが、毎年、周年ビールを醸造するのはワクワクした気分になるものです。

周年ビールに関しては、決まったスタイルやカテゴリーがあるわけではありませんが、毎年、肩の力を抜いて、楽しみながらビール造りをしています。最初の数年間は、とてもホッピーなアメリカンスタイルのダブルIPAやトリプルIPAを造りました。これらのビール(「二度目まして」「三度目まして」)はとても素晴らしい出来でしたが、3周年記念ビールに関しては、他の酵母や乳酸菌を使って新たな試みとしてサワーIPAを仕込みました。新しい挑戦をするというのは今年も同様で、今回は、ニューイングランドIPAと、私たちのお気に入りのスタイルであるセゾンを融合させてみることにしました。

この2つのスタイルにはそれほど多くの共通点がないため、融合させるのは難しいように思えるかもしれません。セゾンといえばたいてい、ドライで酵母の香りがしっかりと感じられるものが多いですが、ニューイングランドIPAといえば、口当たりのよい濁ったビールで、とにかくホップの香りが前面に感じられます。今回、共通点の少ないこれら2つのスタイルを選んだ理由はいくつかあるのですが、第一に、この2つのビールに使う酵母がバイオトランスフォーメーション(酵母とホップの相互作用により新たな香りが生まれる化学プロセス)に最も適しているという点があります。また、これまで困難だと考えていたことなのですが、セゾン酵母を使いつつニューイングランドIPA特有の濁りを残したい、という挑戦でもありました。

言うまでもなく、今回のビール造りは大きな挑戦であると同時に、非常に楽しいことでもありました。飲んでみると、大量に使用したホップ(ビール1Lあたり約10g)のトロピカルな香りが口の中に充満し、その背後にはニューイングランドIPAとセゾンという2つの酵母のおもしろいコンビネーションが感じられます。典型的なヘイジーIPAと比べるとかなりドライな仕上がりですが、麦芽化されたものとされていないもの、2種類のオーツ麦を使用することで、柔らかい口当たりで飲みやすいビールに仕上がりました。ともかく、今回の周年ビールはこれまででもっともユニークなビールの一つだということで、4周年のお祝いに皆様と乾杯できることを心待ちにしています!

名前の由来:ブルワリーを創業、経営していくことは容易なことではありません。どれだけの時間や労力を注いだとしても、物事が常に順調に進むわけではなく、スケジュールに遅れが生じたり、時には資金不足に悩まされることも。まるで、火を噴く4つの頭を持つドラゴン(四頭龍)を飼い慣らそうとしているかのよう。今回のビール造りで直面した様々な課題も、火を噴く頭のごとく私たちを悩ませました。正反対とも言える2つのビアスタイル、2種類の酵母、そして6種類のホップ。結局はそれらをうまく飼い慣らすことは出来たのだけれど、、、あぁ、あれが九頭龍じゃなくて本当によかった!

スタイル: セゾンIPA

ABV: 7.0%