Kyoto Brewing Company (京都醸造)

甘い罠

ABV
8%

このビールについて

レビュー要約

人々はそのビールが甘く強いが、しつこくない甘さであると評価しています。また、ゆるゆると飲んで、ちょっと寝かせると良い感じだと述べています。

甘い罠の説明

限定醸造シリーズ第48弾 (293バッチ目):私たちがつくるビールの多くは飲み飽きせずに何杯も飲み続けられるよう、できるだけドライな仕上がりを目指して発酵管理を行っています。その点では使用する酵母が大きく関わるので、私たちのハウス酵母であるベルギー酵母は他の一般的なエール酵母に比べて発酵度合いが高いという特徴を持っています。さらに、私たちのビールのレシピはピルスナー麦芽を主体としており、通常ではペールエール麦芽が使われるスタイルのIPAにおいてもこの種の麦芽を使用することが多いです。このため、よりライトで上品な味に仕上がり、味わいも強すぎず程よい具合となり、モルトの特徴よりも酵母とホップの味わいをより前面に出せます。

しかしながら、私たちがしっかりとしたモルト感のあるビールが好きではないというわけではなく、今回リリースするビールはまさにこの部類に入ります。アメリカンストロングエールというスタイルの幅は広く、これと一言で言い表せるような明確な枠があるわけではありませんが、私たちは酵母とホップの特徴を存分に楽しめながら、その背景にあるしっかりとしたモルトの甘さもまた同時に楽しめる、そんなビールを今回は狙いました。ベルギー産のペールエール麦芽はアメリカ産のものに比べるととても豊かな味わいとキャンディーの香りをもち、イギリス産ゴールデンプロミス麦芽からくる蜂蜜のような独特な甘さがうまく組み合わさっております。

また、これら麦芽由来のダークフルーツの香りを感じさせる特徴が、AmarilloやCentennialホップが生み出すオレンジやグレープフルーツといった強烈な味わいを絶妙に背後から支えており、これと芳醇なモルトの甘さが相重なることでそれぞれの特徴が溢れんばかりに詰め込まれた贅沢な仕上がりとなりました。さらに、その味わいから舌で感じ取ることは難しいですが、実はこのビールの苦みは先日リリースしたソフトなダブルIPA”柔“に匹敵します!これら麦芽やホップの全ての特徴が、蜂蜜やジャムのようなフルーツ感といった特徴的な味わいや香りを生むアメリカン酵母によって絶妙な形でまとまり、8.0%というそのアルコール度数からしても、まさにゆっくりちびちびと口に運びながら楽しめるビールといえるでしょう!

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