人々はこのビールを、4.5%のアルコール度数と15 IBU(国際ビール苦度単位)からなるケルシュスタイルのものであると評価している。Idaho7を隠し味的に使っているためか、ホップの主張が少し強いと感じられるものの、すっきりとした味わいで、喉越しも爽快であると評価されている。
ケルシュはドイツのケルン地方で伝統的に醸造されているビールで、ケルシュ協定に参加しているケルン地域の醸造所で醸造されたもののみが
「ケルシュ」を名乗ることを許可されています。ケルシュ協定は1986年に定められた地理的表示保護制度であり、
フランスのシャンパーニュ地方で作られたもののみがシャンパンと名乗ることができることと同じです。
このためケルンスタイルやケルシュスタイルと表記することが一般的となっています。
ケルンスタイルビールは、麦わら色で軽やかな口当たり、ドライでかつミディアムレベルの苦みがありながらもほのかな甘みを伴います。
すべてを優しくも豊かに味わうことが出来るバランスを、『KUNITACHI BREWERY−くにぶる−』醸造長の斯波さんとレシピの調整を繰り返し、一緒に醸造しました。
酵母由来の香り(やわらかいエステル香り)と、ノーブルホップのハラタウミッテルフリューやザーツの
フローラルでスパイシーな香りにわずかに加えたIdaho7が華やかなフルーツ感を与え飲んだ後に
麦の余韻がそっと残ります。
本場の味わいに敬意を表しつつ、わずかにオリジナリティも加え、
緻密なホップの使用スケジュールを立てることにより完成させました。
いつになく難しいことを書いてみましたが、難しいことを考えず、
心の赴くままに軽やかに感じて(味わって)ほしい出来栄えです。