Mallory

｢どんなビールが好き？｣と聞かれると、2つの素晴らしいビールが頭の中に浮かびます。そのビールは20年以上の歴史をもち、飲むたびに新しい表情を見せてくれる最高のビールです。今回はそのビールへのリスペクトを込めつつ、自分なりの解釈で再表現しました。スタイルとしては、Dark Strong Aleと言えます。ハイアルコールビールとしてはBarley WineやImperial Stoutがあるが、今回のビールにはそのどちらの要素も含まれています。8種類の麦芽の組み合わせが複雑な香りを演出し、10％を超えるアルコール分がさらなる"奥行き"を演出します。凝縮感を出すために、煮沸時間を3倍程度に長くしました。濃厚で奥深い味わいなのにアルコール感は少なく、リラックスして楽しめる仕上がりになっています。こういった度数の高いビールは、熟成による味の変化を楽しめるのも一つのいいところです。若いうちの時と比べると、熟成による丸みがでて、より一体感のあるビールへと変化していきます。個人的には、数ヶ月〜1年くらい熟成させるのがおすすめです。僕らも少し熟成用をキープして、その経過を楽しんでいきましょう。最後に、登山史における最大かつ最高のミステリーを追求する主人公の名を冠しています。｢⁡ねえマロリー、あなたはあの山を登れたのかい？｣