Yam Yum

二宮の町から15km西にある茅ヶ崎で栽培されたレモングラスを使ったビールが出来ました。徳江さんという方が前職時代からお付き合いのある方なので、今年の春先に「レモングラスとか興味ある？ビールに使えるなら多めに植えとくよ」という何気ない会話から発端となりました。ブルワリーの準備が出来るまでの間、レモングラスがどうなるかなんて思っていましたが、先日「レモングラスがたくさんできたけど本当に使う？」と聞かれ、例年より多く植えていてくれていたのです。そのフレッシュなレモングラスは香りがとてもよく、市販されている乾燥品とは全くの別物でした。茎の部分のイメージが強いですが、葉にも香りやほろ苦さがあるので余すところなく使わせていただきました。仕込みの工程では何度かに分けて使うことで、より風味を感じられるよう工夫しました。小麦由来の柔らかい飲み口でありながら、後味に広がるレモングラスの香りもあってとても心地良いビールとなっています。副原料を使ったビールはこれが初めてなのですが、季節を感じられ、ビールという飲み物の懐の深さを実感することができます。