再び、コラボレーションビールがやってきました!!
このたび、富士市にあるビアバー「BEERJAM」と共同開発しました。
発想が安易でしたが、「BEERJAMさんの周年となると、ジャムを使用したビールでしょう!」と提案しました。
実際にジャムを入れて製造しています。今回は、富士市の農家さんから提供していただいた製品外のキウイを使用しました。
まず、仕込みの段階でキウイのジュースと皮を分け、その量はなんと、皮と身を丁寧に分けて15キログラムにも及びました。60分足らずで仕上げるため奇妙なスキルが身につくほどに作業に力を注ぎました。
キウイには、プロテアーゼの一種であるアクチニジンが多く含まれています。プロテアーゼは糖化処理を助けるタンパク質分解酵素であり、皮を添加することで分解を促進することができます。これは、酵母のエステルに影響を与えます。
また、アミラーゼも含まれているため、通常よりも多くの糖を取り出せました。うまく取り出せたため、セッションビールなのに5.6%のアルコール度数に仕上がりました。
さらに、キウイに含まれるペクチンを使用することで、このビールはしっかりと濁ります。
最後に、BEERJAMさんにキウイのジャムを作ってもらい、その糖を使って二次発酵を促進させました。これによって天然二酸化炭素が生成され、炭酸ガスを含むビールが完成しました。
今回のビールは、キウイの香りや味がはっきりと感じられるわけではありませんが、多くの裏方作業によって完成に至ったため、素晴らしい働きをしてくれました。
しっとりとした口当たりの中に、セッションビールらしいキレのよい甘味があります。シトラス系のホップの香りがキウイ感を引き立てます。
ジャムによってキャラメル風味も増し、泡立ちは、タンパク質分解酵素の効果もあって全くありません。(笑)
http://repubrew.com/beerjam.html