Shiga Kogen Imperial Coffee ESB EL PARAISO Double Anaerobic Washed Columbia

コロンビアのEL PARAISO "Double Anaerobic Washed" Lycheeという豆をたっぷり使用しました。Anaerobic"とは嫌気性ということで、コーヒー界で話題の技術です。通常は酸素がある状態で発酵されるコーヒー豆を、ステンレスタンクなどを利用して無酸素状態で発酵させるのがAnaerobicです。Doubel Anaerobicとは、チェリーの状態と果肉を除去したあとに2回にわたり嫌気性発酵を行うものです。ローストの影響を最小限に抑えて豆のフルーティーさを最大限に表現したいという思いから、スタウトでなくポーターをベースにしました。今回はさらに一歩踏み込んでImperial ESBを作ることにしました。その香りを受け止め閉じ込めるためにはある程度の度数が必要でしたので、ローストはもちろんトランクコーヒーを使いました。きれいな赤色で泡持ちもいい感じですが、豆は浅煎りでビールにもロースト要素はなし。しかし、香りを嗅いだ時からすでにコーヒーの香りを感じることができます。また、経験したことがないほどフルーティーなコーヒーの香りです。口に含むと豊かなマウスフィールで甘みが口に広がります。度数なりの甘みもありますが、確実にコーヒー豆由来の甘みが大きく寄与しています。コーヒーの香りといったらお終いですが、カカオのような香りをしっかり感じることがアナエアロビックならではなのかもしれません。そして、圧倒的なフルーティーさ。いちごのようなベリー感があり、ミルクやバニラのような印象を受けます。乳糖は使っていません。今回のメインホップにはHBC630という新品種をたっぷり使用しました。プロフィール的には今回のフルーティーさと共通するやつです。